教室の経緯と活動

クルド日本語教室を立ち上げて7年が経過しました。

最初はクルドのお母さんたちに日本語を教える目的で始めましたが、そのお母さんたちから自分の子供たちの学校の宿題を教えて欲しいと言われました。
次の週から、小学生が勉強に来ました。
教えてみると、それぞれ漢字の読み方に困っている子供や、九九の暗算ができないため計算が苦手な子供などがいました。

私たちボランティアのお手伝いで、子供たちはどんどん宿題のやりかたを覚え、字が上手になりました。
お母さんたちも、ゆっくりと日本語の学習を進めていきました。

主宰小室敬子近影

私たちの存在意義

私たちは、先生と教わる人という関係ではなく近所に住む隣人としてお付き合いをしてきました。

台風の時は、焼き立てのパンを私の家に届けてくれたお母さんもいました。
また、日本語教室に手作りのお菓子を持ってきてくださるお母さんもいます。

私たちボランティアは、その貴重なお菓子をいただき、その心遣いに感謝しています。

私たちは小さな教室です。
でも、何か困った時に相談できる場として、また子供たちが悲しいことがあった時に日本語で話せる場として存在したいと思っています。

人と人とのつながり

これからも日本で困難な状況になることもあると思います。
クルドの方々と一緒に考えてよりよく生活していけるように時間を共有したいと思います。

世界には戦争や貧困など のんびりとした日本に住んでいると気が付かないことがたくさんあります。
私たちはできる限り想像して「他の立場の人のことを考えてみる」それだけで十分なのかもしれません。
個人と個人がつながる、温かい世界を目指したいと思っています。